思考を変えても、なぜ現実はかわらないのか?
「思考は現実化する」「引き寄せの法則」という言葉に惹かれて、前向きな言葉を使ったり、未来日記を書いたりした経験はありませんか?
ですが
・思ったように現実が動かない
・ポジティブを意識すると、逆に焦る
・理想と現実のギャップがつらくなる
こんな状態が続くと「やっぱり私には無理」と感じてしまうかもしれません。
私自身、引き寄せを信じて色々試しましたが、現実はまったく変わらず、自己否定が強くなるばかりでした。
そこで気づいたのは、「現実をつくっていたのは今の思考ではなく、昔からの“思いぐせ”だった」ということです。
意識ではなく、無意識が人生を動かしている
自分ではポジティブに考えているつもりでも
心の奥にはこんな前提が残っていませんか?
- 自分は報われない
- 人から嫌われるかもしれない
- 幸せになったら罰が当たる
このような思いぐせは、過去の経験や育った環境のなかで身につけた“自分ルール”です。
意識的に否定しても、根深く残っていれば、行動や選択に影響を与え続けます。
📌具体例
・「もう傷つく恋愛はやめよう」と思っているのに、また同じような相手と付き合ってしまう
・「ちゃんと自己主張しよう」と決めたのに、上司やパートナーに言い出せず我慢してしまう
・「お金に困らない人生がいい」と思っても、チャンスを断ってしまう
これらはすべて、「頭では変えたい」と願っているのに、
無意識がこれまでの“正解”に従っている状態です。
「信じたいこと」ではなく「信じていること」が現実をつくる
言葉や思考よりも強く働くのが、「自分が何を信じているか(前提)」です。
どれだけ「私はうまくいく」と唱えても、
内側で「でも、どうせ無理」と思っていれば、現実は後者に沿って動きます。
このズレがある限り、思考と行動はかみ合いません。
結果として、同じパターンの繰り返しになってしまいます。
📌例
「もっと自由に働きたい」と願いながら、
「失敗して笑われたらどうしよう」と不安が勝って行動できない。
これは、前提(=思いぐせ)を見直すまで、行動が変わらないことを示しています。
現実を変えたいなら、まず「前提」を疑ってみる
自分を縛っている思いぐせに気づくと、選べる選択肢が増えます。
🔍思いぐせを見直すステップ
- 今の現実で、何が繰り返されているかを整理する
- その奥にある「前提の思いぐせ」は何かを書き出す
- その前提は今も本当に必要か、自分に問いかける
このプロセスを繰り返すことで、無意識のパターンから抜け出すことができます。
思いぐせは、かつてのあなたを守るために必要だったものかもしれません。
でも今のあなたにとっては、もう手放していいものもあるはずです。
最後に
現実を動かすには、内側の「前提=何を信じているか」を整えることが土台になります。
ポジティブな言葉よりも、「自分がどんなstory(人生観)を握っているか」に注目してみてください。
思いぐせを見直すことは、人生の選択肢を増やす一歩です。
そしてその先に、「本当に望む未来」が見えてきます。

コメント